(CAより)2014年度「朝の読書」人気本調査結果を見てみた

国立国会図書館のカレントアウェアネス・ポータルに「「朝の読書」で小学生、中学生、高校生がよく読んでいる本は? 2014年度「朝の読書」人気本調査結果」なる記事が掲載されました。

へぇー……そんなのあったんだ。

 

毎年の学校読書調査では小中高の人気本が男女学年別ランキングで紹介されますが、朝読に限った人気本の紹介は見たことがありませんでした。

私の勤務校でも朝の読書は行われていますし、学校司書という役職上朝読関係の委員も当たっているのですが、授業を持っていないのでどんな感じで実施されているのかまでは知りません。「朝読で読む本忘れたー」と言って図書館に来る生徒は多いので、うち(高校)の生徒の人気本は大体予想がつくのですが……。

 

小学生の部
1位:原ゆたか著『かいけつゾロリ』シリーズ(ポプラ社
2位:『科学漫画サバイバルシリーズ』(朝日新聞出版)
3位:『学研まんが新ひみつシリーズ』(学習研究社

中学生の部
1位:柳田理科雄著『空想科学読本』シリーズ(KADOKAWA
2位:有川浩著『図書館戦争』シリーズ(KADOKAWA
2位: 宗田理著『ぼくら』シリーズ(KADOKAWAポプラ社
2位:じん(自然の敵P)著『カゲロウデイズ』(KADOKAWA

高校生の部
1位:有川浩著『図書館戦争』シリーズ(KADOKAWA
2位:川原礫著『ソードアート・オンライン』(KADOKAWA
2位:和田竜著『村上海賊の娘』(新潮社)
2位:百田尚樹著『永遠の0』(講談社太田出版

 

2位だけ同率順位がたくさんありますね。今勤務校で人気があるのは『カゲロウデイズ』でしょうか。

カゲロウデイズ 文庫 1-5巻セット (KCG文庫)

カゲロウデイズ 文庫 1-5巻セット (KCG文庫)

 

 昨年の結果なのでもちろん今の現状を反映しているわけではありませんが、それにしても『図書館戦争』シリーズが高校1位・中学2位とは。有川浩さんの人気を考慮すれば肯ける話ですが、あんなに分厚いシリーズを読んでる子がここまで多いんですね。それは実写映画第2弾も作られます。

図書館戦争

図書館戦争

 

 

 

 小学生『かいけつゾロリ』の人気はもう何も言うことはありません。意外なのは科学系のマンガが上位にランクインしていること。朝の読書でマンガはありなのでしょうか。これらのマンガのみOKとしているところが多いのかしら。

 

 

ちなみに2013年度の結果は、

小学生の部

1位:原ゆたか著『かいけつゾロリ』シリーズ(ポプラ社
2位松谷みよ子責任編集『怪談レストラン』シリーズ(童心社
3位『学研まんが新ひみつシリーズ』(学研)

中学生の部

1位有川浩著『図書館戦争』シリーズ(KADOKAWA)
2位東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで』シリーズ(小学館
2位柳田理科雄著『空想科学読本』シリーズ(KADOKAWA)

高校生の部

1位西尾維新著「物語」シリーズ(講談社
2位東野圭吾著『探偵ガリレオ』シリーズ(文藝春秋
3位じん(自然の敵P)著『カゲロウデイズ』(KADOKAWA)

だそうです。流行がはっきり出ていますね。