(CAより)高校生の読書に関する意識等調査報告書(日本)のちょっとした感想

E1682 - 高校生の読書に関する意識等調査報告書(日本) | カレントアウェアネス・ポータル

 

今回もカレントアウェアネスさんからのネタです。執筆者は業界で有名な白百合女子大・今井福司さん。

どうしても学校図書館が絡んだ部分にばかり目が行ってしまいますが、全体通して価値のある報告書だと思います。長い内容ですが、各章ごとにまとめが載っていますし、要点はこのCAの記事がきちんと押さえてくれています。関心のある部分だけでも読んでみることをおすすめします。

 

学校図書館と生徒の読書についての箇所がやはり気になってしまいます。なんてエゴイスティックな私…(笑)

報告書のP.45-によると、学校図書館の蔵書多(3万冊以上)と蔵書少(3万冊未満)、そして学校図書館の図書購入予算の予算多(90万以上)と予算少(90万未満)、それぞれ前者の方が生徒の不読率が低くなるとのことでした*1

また学校図書館を使いやすいと思う生徒ほど、こちらも不読率が低い結果になるようです*2

 

学校図書館に常勤で人がいて、蔵書が多くて予算もあって、これなら確かに読書率は上がりそうです。ですが、そこまでしても不読率はゼロにはならないだろうし、学校図書館が充実すれば万事解決、ではなさそうです。だからこそいろいろな人と協力して子どもたちの読書関係を考えていく必要があるわけで、その事実を再認識できただけでも充分です(私的にはw)。

本当にかんたんで個人的な感想になってしまいましたが、みなさんもぜひ読んでみてください。

 

 

*1:P.50の学校図書館の利用についても蔵書・予算が多いほど「学校図書館をほとんど利用しない」率が下がっています。

*2:P.46にて。学校図書館使いやすい→「まあそう思う」、「あまりそう思わない」では不読率(読んだ本0冊)はほぼ同じではありますが。