住野よる『君の膵臓をたべたい』
清教学園リブラリアの中の人がオススメしていると聞いてさっそく買って読んでみました。
大阪在住の新人作家のデビュー作・青春小説だとのこと。冒頭から葬儀で始まっていて 「なんだかありきたり……」と思ったり、最後の伏線になっているなという描写に気付いてしまったり、個人的に「それほどでも」なんて思っていました。しかし主人公の「僕」がヒロインの桜良に影響されて徐々に変わっていくさまは最後まで目が離せませんでした。いきなりな展開が続くストーリーも彼女の事情を考えれば納得がいくし、読んでよかったなと思える本でした。
帯に書かれているたくさんの感想のように私は感動で泣いたりしませんでしたが、一気に読めてしまい読後感はとてもよかったです。タイトルの強烈さゆえか、学校では「その名前知ってる!」という人も。近所の書店では一次品切れと言われましたが、夏休みまでに間に合うかな?