もし学校図書館司書の資格が存在し、その採用試験があったらpart3

問3.以下の5つの絵本作品に関する説明文のうち、誤っているものを1つ選べ。

 

1.『ねないこだれだ』はせなけいこによる赤ちゃん絵本である。出版は福音館書店。遅くまで寝ないでいる子どもたちの前におばけが現れるお話で、せなけいこの他のおばけ作品とともに人気を博している。

 

2.『いないいないばあ』は松谷みよ子が文を、瀬川康男が絵をそれぞれ担当し童心社から出版された赤ちゃん絵本である。1967年に出版されてから長く読みつがれ、2015年4月現在日本で最も売れた絵本として有名である。

 

3.『ちいさいおうち』はアメリカ人作家・バージニア・リー・バートンによる作品で、原題は"The Little House"。コールデコット賞の受賞作でもある。日本版は岩波書店より発売され、翻訳は石井桃子が担当している。

 

4.ねずみくんの絵本シリーズはなかえよしをが文、上野紀子が絵をそれぞれ担当するポプラ社の人気シリーズである。1974年に第1作『ねずみくん』が出版されてから2015年4月現在までにシリーズ総数50作を数える。

 

5.『はらぺこあおむし』はアメリカの絵本作家エリック・カールによる作品である。穴の開いたページなど工夫を凝らしたしかけ絵本で世界中で愛されている。日本版は偕成社より発売され、翻訳はもりひさしが担当している。

 

 

 

さすがに学校司書に関する問題で絵本は欠かせません。ちょっと味気ない説明文になってしまいましたが、絵本好きな人ならわかると思います。ここに紹介されている作品はいずれも高く評価されていて、最初に出版されたのはいずれも何十年単位の昔です。「長く読みつがれている=名作」なんていう言葉はよく聞きますが、こうやって改めて見るとその言葉に嘘はないと思います。

絵本好きの私としては、クラッシックな作品だけでなく最近のよい絵本ももう少し取り上げてほしいと思ってしまいますが、そうであってもなくても、これらのロングセラー絵本の情報・内容は押さえておいて損はないでしょう。

 

 

解説

1.正しい。私はこの作品のおばけがとてもトラウマになっています。だって怖いんですもの(笑)9時前になっても目が冴えていると、びくびくしながらベッドで布団にくるまったものです。『おばけのてんぷら』なんかではおちゃめな役回りですが、それでも私の心の傷を癒すには足りません(笑)

2.正しい。先日松谷みよ子さんが亡くなられたので、作品と結びついた人も多いはず。乳幼児に関わる施設では必ずと言っていいほど置いてある大ベストセラーです。

3.正しい。岩波書店岩崎書店の混同してしまわないよう注意。訳者の石井桃子さんも図書館関係者としては忘れちゃいけない有名人です。

4.誤り。シリーズ第1作は言うまでもなく『ねずみくんのチョッキ』ですよね。ちなみに作品数もまだ50は越えていない様子。

5.正しい。グッズもたくさん出ているので知らない人はさすがにいないでしょう。ただし作者の名前のど忘れには注意。

 

各絵本作品のリンクを貼ろうと思いましたが、それだと間違って見てしまう可能性があるためやめておきました。

みなさんも各自でチェックしてみてくださいね。